私の専属王子は金髪君
しょぼんと落ち込む私を見て
玲央は柔らかい笑みを浮かべた。


「いーの、そんな事気にしなくて。
俺は、凛と一緒なら
それだけで楽しいし、
凛が楽しんでくれてるなら
なお良しだから。」


でも、腹減ったから
食べながら聞かせてと
自分の要望もちゃんと
私に伝えながらも
私の事を考えてくれる玲央は
つくづく完璧だと思った。




それから私はパスタ、
玲央はドリアを注文して
映画の話をしながら
ランチを終えた。


午後はウィンドウショッピングをして
ゲームセンターで
ぬいぐるみを取ったり
プリクラを撮って
2人でスマホの裏に貼ったりした。


なにげに初めて撮った
玲央とのプリクラは、
緊張で引きつった笑顔を見せる私を
からかうように笑う笑顔の玲央が
仲良く並んでいるものとなった。
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