私の専属王子は金髪君
楽しい時間は
あっという間に過ぎ、
まだ明るい空の下を
手を繋いで歩き
私の家へ向かった。
「玲央君いらっしゃい。
お誕生日おめでとう。」
出迎えてくれたお母さん。
玲央とはすっかり仲良しだ。
「おばさん、お邪魔します。
ありがとうございます。」
なんて挨拶もそこそこに、
私の部屋は飾りつけをしてあるから
まだ連れて行かれないので、
準備をしている間は
リビングで待ってもらうことにした。
キッチンに入り、少し経った頃
「凛、お母さんとお父さん
出かけてくるからね。
2人でゆっくり過ごしなさい。」
と、カウンターから
お母さんが顔を出して
返事をする間もなく
そそくさと出て行ってしまった。