私の専属王子は金髪君
「凛、おばさんたち
出かけるって。」
「うん、今聞いたよ。
相変わらず仲良しみたい。」
きっと私達に
気を利かせてくれたのが
一番の理由なんだろうけど、
40間近になっても
2人は娘の私から見ても
仲がいい夫婦で
密かに憧れている。
いつか、私も玲央と
こんな生活が送れたらな…
なんて、まだ気が早いか。
そんな、未来の事を想像していると
私の頬は自然と緩んでいたみたいで
「凛、またニヤけてる。
何考えてたの?」
じりっと迫ってくるように
顔を覗き込まれた。
「わぁ!」
1人、想像の世界に入っていた私には
いきなり現れた玲央の綺麗な顔は
心臓に悪かった。
「ビックリした!
急に覗かないで。」