私の専属王子は金髪君

突然顔を覗かれた驚きと
玲央の綺麗な顔を
ドアップで見たドキドキの
ダブルパンチを食らい、
胸に手を当てて
深呼吸していると


「ね、まださっきの質問
答えてもらってないんだけど。」


いつの間にか
私の背中は壁にべったりとついていて
世にいう壁トンとやらを
されていた。


顔が…近すぎる。


「な、なんだっけ?
あ、早くしないと
ご飯の時間遅くなっちゃうよ!
離して?」


バックバクと
音を鳴らす心臓を
なんとか鎮めようと
平然を装い話を反らそうとした。


だけど、それを玲央が許してくれるはずもなくて


「凛、教えて。
じゃないとキスする。」


…っな!
なにその2択!


お母さんたちがいないからって…。
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