私の専属王子は金髪君
と思ったら
スッといつもの玲央に切り替わって
今度こそ話さざるを得ない
状況が出来てしまい、
意を決して口を開いた。


「うちのお母さんたち、仲いいでしょ?
だから私と玲央も
いつかあんな風になれたらなって
思ってたの!」


最後は恥ずかしくなって
半ば叫ぶような形で
言葉を言い切った。


顔に熱を帯びた私は
それを隠すように
両手で顔を覆って
指の隙間からこっそりと
玲央の反応を伺っていると


「…え?」


思わず顔を隠すのを忘れてしまうくらい
玲央の顔は私よりも
真っ赤に染まっていたのだ。


「まじ…、反則…。」


金色の髪をグシャグシャッと掻き、
顔を覆ってその場に座り込んでしまった。


「そーゆーのは
俺が言う事でしょ?」


未だ赤みの引かない顔でそう言われ、
私の心の中は
恥ずかしさよりも嬉しさで埋め尽くされた。
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