私の専属王子は金髪君



あーー、もう!
と言いながらリビングへ戻る
玲央の背中を見送りながら
緩む頬を持ち上げ
残りの料理の盛り付けに取り掛かった。




「お待たせしました!」


数十分で終わらせ、
ダイニングテーブルに料理を並べた。


玲央の誕生日と七夕のお祝いで
星形にくりぬいた野菜を
盛り付けたそうめんと
小さなちらし寿司ケーキに
チョコミントのガトーショコラ。
その他サラダやスープなど
気合入れて作りすぎたかも…
と思ったけど


「やっば!美味そう!!
いただきます!!」


すごい勢いでニコニコしながら
玲央は机に置かれたものを
次々と平らげてくれた。


自分の作ったものを
こんなに嬉しそうに食べてくれることが
すごく幸せなんだって
玲央のおかげで初めて気づいた。


「玲央、ありがとう。」


そう言うと


「なんで凛がお礼言うの?
どっちかっていうと俺でしょ!
こんなにたくさん作ってくれて
ありがとな!
めっちゃ美味かった!!」
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