私の専属王子は金髪君
そう、言い返されてしまった。


「まぁ、いいのいいの。」と
サラッと流すと、互いの目線が合い
自然と笑みが零れて行った。




気付けばもう時計は
19時を示していて
まだプレゼントを渡せていない事を
ようやく思い出した私は
玲央を自分の部屋へと案内した。


「じゃーん!入って入って!」


バンッとドアを開けて
玲央を中へ誘導した。


昨日頑張って飾り付けた部屋は
自分でも驚くほど
可愛く出来上っていた。


「うわ、すっげ…!」


玲央は子供みたいに
目をぱちくりさせながら
部屋に入ってすぐの所で
ぼーっと立っていた。


「はい、誕生日おめでとう。
遅くなってごめんね。」


固まる玲央に私は
綺麗にラッピングされた
プレゼントを手渡した。
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