私の専属王子は金髪君

「え、二つ…？」


まさか二つプレゼントを
用意しているとは思わなかったみたいで
ポカンとした表情で
二つのラッピングされた袋を
交互に見つめていた。


「うん、1ついいもの見つけた！
って思ったんだけど、
その後にどうしてもあげたい物
思いついたから。」


ニッコリ笑って言う私に
つられたかのように
玲央もふわっと表情を柔らかくした。


「開けてもいい？」


私はもちろんと大きく頷いた。


形を崩すまいと
丁寧にリボンを解く玲央が
なんだか可愛く見えて
笑いそうになったのを堪え、
取り出すのを待った。


玲央が最初に開けたのは
ピアスの箱。


「うわ！やばい、すっごい好みのやつ。
さすが凛！！ありがとう！！」


目をキラキラと輝かせて
お礼を言ってくれる姿に
選んだこっちまで嬉しくなった。