私の専属王子は金髪君
その晩、私は不思議な夢を見た。
顔は分からないけど、
すごく元気で明るい男の子と
綺麗な星空を見上げながら話す私。
「ねぇ!凛ちゃん、
天の川ってどうやって出来たか
知ってる?」
「ううん、知らない。」
「天の川はね、
むかーしむかし、仲のとてもよかった夫婦が
亡くなってしまって、星になったの。
だけど、そのふたりの星は
遠い所に離れてしまったんだって。
でも、どうしても会いたいふたりは
近くにあった星屑を集めて、
それでお互いの場所まで
行き来できる橋を作ったんだ!
それが天の川!!」
「へぇ~!すごい!
じゃあ、それが織姫と彦星なの?」
「うん!そうだよ!
僕たちも、もしこの先
離れてしまう事があっても、
織姫と彦星みたいに
毎日頑張ってもう一度会えるようになろう!」
「そうだね!約束!」
そう言って指切りをしたところで
目は覚めた。