私の専属王子は金髪君
これまでに
こんなに胸を痛めたことが
あっただろうか。
次の日、目が覚めるともう朝で
まぶしく部屋に注ぎ込まれる太陽の光が
今の私には辛かった。
ずっと夜だったらよかったのに。
そしたら玲央に会わずに済むのに…。
玲央と出逢って、
彼に会いたくないと思ったのは
今日が初めてだった。
でも、そんな事を思っていても仕方ない。
重い体を何とか持ち上げ
シャワーを浴びる。
鏡を見れば、
うつぶせで寝たのと
泣いたのが合わさって
ものすごく酷い顔をしていた。
さすがにこんな顔じゃ
誰にも会えない。
目を冷やし、腫れを治め、
メイクをする。
そんなにうまい方じゃないから
ネットで調べて
その通りにメイクを終えると
ようやくまともに見れる顔にまで戻った。