私の専属王子は金髪君
「凛おはよ!」
いつもと変わらず笑顔を向けてくれる菜月に
少しほっとして、
私達は落ち着いて話せる場所を
と考えて、昨日と同じカフェへと向かった。
カフェには
出勤前のスーツを着た人が
数人席に座っていて、
明らかに学校をさぼっている私達は
浮いてしまっていたけど
端っこのあまり目立たない席に腰を下ろし
お気に入りのミルクティーを注文した後
本題に入った。
「あ、のね…、
もしかしたら昨日菜月が言ってたこと、
本当かもしれない…。」
ポツリポツリと
昨日、公園で見た出来事を話すと
時々目を大きく開き
驚きながらも最後まで
口をはさむことなく聞いてくれた。
「私、どうしたらいいんだろ…。」