私の専属王子は金髪君
話し終わり、
項垂れる私を見て菜月も考え込んでいた。
そして
ミルクティーを一口飲んだ後
「…もしかしたらさ、
凛はその女の子の事
知ってるんじゃないかな?」
…私が、あの子を知ってる…?
「凛は、事故のせいで
記憶がないでしょ?
でも、記憶にないのはほんの一部だけ。
凛が覚えてないだけで、
その女の子は、凛に深く関わってたかもしれないよ?」
それって…
「友達だったかもしれないって事?」
「うーん…。
そうかもしれないし
ただの同級生かもしれない。」
あくまで私の勝手な想像だけどね
と付けくわえた菜月は
また一口、ミルクティーを口にした。