私の専属王子は金髪君

学校は
ちょうどお昼休みを迎えていて
私達は一目散に
職員室へ駆け込んだ。


ぐるっと中を見渡して
目的の人物を見つけた。


「…先生!!」


私達のクラスの担任。
先生は学年主任もしているから
きっと隣のクラスの玲央の情報だって
知ってるはず。


何事かと
私達を見る先生たちをよそに
担任の前に立ち


「先生!夏目玲央の
出身中学校って分かりますか!?」


「な…、どうしたんだよいきなり…」


お弁当を机に置き
私と向き合って呆れ顔をした。


でも、今はとにかく玲央が
何処の中学を出たのか知りたいんだ。


「とにかく!教えてください!!」


「教えろってな…、
神崎、お前と一緒だろ?緑が丘中学。
緑が丘中学からこの高校に来たのは
お前と夏目の二人だけだ。」
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