私の専属王子は金髪君
母親同士も仲が良くて
同じ保育園に通っていた俺たちは
自然と仲良くなって行った。
毎日遊んで、一緒にご飯を食べて、
一緒の布団で寝て。
俺が凛を好きになるのに
そう時間はかからなかった。
そして、それは凛も同じで
俺たちはたくさんの約束を交わした。
「ママーー!凛、おっきくなったら
玲央君と結婚する!!」
外でバーベキューをしている時、
凛は突然宣言して
俺の頬にキスをした。
「あら、凛ちゃん
玲央の事もらってくれるの?」
俺の母親はクスクス笑いながら
凛にそう聞くと
「うん!凛は玲央君のお嫁さんーー!」
元気いっぱいにそう答えた。
そして俺の方を向いて
「いいでしょ?」と
首を傾げて聞いてくるから
「うん、結婚しよーね!」
そう、返事をした。
これが俺たちの初めての約束だった。