私の専属王子は金髪君
それからも
玲央の独り言のような
メッセージは
6限の授業が終わるまで続いた。


「凛~~!会いたかった!!」


チャイムが鳴るなり、
私達の教室に飛び込んできた玲央。


そして思いっきり私に抱き着いた。


「ちょ…っ」
「「「キャーーーー!」」」


私の『離れてよ』という言葉は
発せられる前に
女の子たちの悲鳴によって
かき消された。


…うるさい。


抱き着いてる玲央を離すより、
耳を塞ぐ方が優先だった。


「ね~、凛!
放課後デートしよ?」


確かに聞こえた。
女の子たちの悲鳴が
また続いている中で
玲央は『デート』って言った。


「え、なんで。」


素朴な疑問。
わざわざ放課後に
一緒に過ごす理由があるんだろうか。
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