私の専属王子は金髪君


「はい。大丈夫です。」


玲央がそう答えてくれて
ゆっくりと私を支えながら立ち上がった。


ハッと思い出して
さっき私の目の前にいた車の行方を追えば
近くの電柱に突っ込んで
ぐしゃぐしゃになっていた。



「一応、病院で見てもらいましょう。
それで、その後お話聞かせてもらえますか?」



警察官の言葉に頷いて
私と玲央は同じ救急車に乗って
病院まで向かった。








結果、私は無傷
玲央は私を抱きとめた拍子に
足を少し捻ったみたいだけど、
それ以外はどこも異常はなかった。


玲央の処理が終わり、処置室から出れば
目を真っ赤に染めたお母さんと
スーツ姿のお父さん、
そして玲央のご両親がいた。
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