私の専属王子は金髪君


「凛…。
良かった…。本当によかった…。」


私が生きていることを
しっかり確認するように
顔をぺたぺたと触るお母さんに
笑みを浮かべた。


「お母さん、玲央がね
守ってくれたんだよ。」



そう言いながら視線を玲央に向ければ
少しだけ口角をあげて微笑んでくれた。



「玲央君、本当にありがとう…。」



玲央にお礼を言う両親を横目に
私は玲央のご両親の前に立った。



「おじさん、おばさん。
お久しぶりです…。
玲央の事、また怪我させちゃって
ごめんなさい。」



そう頭を下げると
おばさんが私の頭をポンポンと
優しく撫でてくれた。



「凛ちゃん、謝ることないのよ?
玲央は、凛ちゃんを守れて
ホッとしてるんだから。
凛ちゃんに怪我がなくて本当によかった。」

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