私の専属王子は金髪君
新しいスタート
二度目の事故から一週間後。
怪我の治った玲央と
私が訪れているのは
とある私立高校。
校門の前で待っていると
「凛…?凛!!」
ギュー―ッと飛びついてきたのは
「沙希、久しぶり。」
そう、記憶の戻った私は
沙希と琉伊に会いに来ていた。
「本当に記憶が戻ったんだよね…?
私の事、分かるんだよね…?」
涙ながらに訴える沙希に
私は満面の笑みを浮かべて
首を縦に振った。
「よかった…、
本当によかった…!!」
またも、ギュー―ッと
私を抱きしめる沙希に
苦笑いを浮かべていると
玲央と琉伊も同じ表情をしていた。
「とりあえず、
ここじゃ何だから
どっか移動するか。」
琉伊の提案で
私達は近くにあった
ファストフード店へ入った。