私の専属王子は金髪君
自分でも、
どうしてこんなことを言ったのか
よく分からないんだけど、
玲央が怯えているように見えて…。


だから、少しでも
安心してもらいたくて
自分から玲央の大きな体に
手をまわして強く抱きしめた。


ぎゅって包み込むように。


するとコツンと
私の肩に額を乗せて
あー…と項垂れる様な声を出した。


「玲央?」


抱きしめたらまずかったかな…?


申し訳なさが込み上げてきて
玲央から離れようとすると
腰に手を回されて
また私と玲央の距離は0になった。


嫌だったわけじゃないのかな?


玲央の真意が分からなくて
大人しくそのままでいると
耳元でとんでもない事を囁いた。


「なんで煽るようなことすんの?

…ね、襲っていい?」
< 37 / 233 >

この作品をシェア

pagetop