私の専属王子は金髪君
時間に正確って…
確かにそうなんだけど、


「何で玲央がそれを知ってるの?」


だって、昨日遅刻した私を見てるから
むしろ時間にはルーズだって
思う方が自然じゃない?


キョトンとして
玲央の返事を待っていると
動揺する素振りもなく


「なんでって、
俺、凛の事なら
何でも知ってるよ?」


そう言った。


「何それ!」


たった1日。
1日しか関わっていないのに
私の事を知ってるって。
有り得ない。
そう思うのに、
玲央は自信満々で言ってのけた。
エッヘンと威張りながら。


玲央ってバカ…


そう言おうとしたけど
タイミングよく電車がホームへと
入って来たので
言うのを辞めて電車に乗り込んだ。
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