私の専属王子は金髪君
やっぱり
モテる人の隣は私には似合わない。


平々凡々って
言葉がこんなにも似合う子が
完璧な男の子の隣にいたら
良くは思われないよね。


学校で女の怖い先輩達に
目を付けられたら
たまったもんじゃない…!


身の危険を察知した私は
学校に近づくにつれて
ばれない様にそっと距離を
取り始めた。


その作戦は成功して
玲央と10Mの距離が出来ても
まだ気づいていない様子。


…やっぱり玲央ってバカ。


普通、隣にいた人が
居なくなったら気付くよね?


まぁ、今の私には
好都合だからいいんだけどね。


玲央が私を見失うように
電柱に隠れて
玲央の後姿を見つめた。


すると


「あれ!?凛は!?」


慌てたように声をあげて
周りを見渡している。
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