私の専属王子は金髪君
驚き方面白い…
なんて呑気に玲央を見ていると
段々焦り方がおかしくなってきて


「凛…!凛…!?どこだ!!」


周りの人も玲央の焦りように
驚いている。


ど、どうしたんだろう。
ちょっといなくなっただけで
あんなに焦る事…?


なんだか申し訳なくなって
急いで玲央の所まで走った。


「…っ玲央!」


駆け寄ると
顔は白くなっていて
目に少しだけ涙が浮かんでいた。


「…れ、」「バカ!!!!」


玲央、そうもう一度
名前を呼ぼうとしたんだけど
玲央によって遮られ、
ギューッと玲央の
腕の中に閉じ込められた。


耳元で聞こえる玲央の呼吸は荒くて
私を抱きしめる腕は
微かに震えているように感じた。


「…玲央?」
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