私の専属王子は金髪君
そこは去年出来たばっかの
テーマパーク。


たくさんのキャラクターたちが
ショーをしたり、
絶叫系のアトラクションが
何個もあるこの場所。


夜になれば季節関係なく行われている
イルミネーションの
煌めく光の道を通るのに憧れていた。
ここに来るのは
出来た時からの夢だったんだ。


「なんで…。」


私が来たい事知ってた…?
いや、まさか。
言った覚えはないし…。
じゃあたまたま?


なんて心の中で
自問自答していると


「凛、ここ来たかったんでしょ?」


喜びと驚きが一気に来ている私を見て
満足そうな笑みを浮かべた玲央は
そう言った。


まるで最初から知っていたかのように。


この表情は
今ここで私の反応を見て
来たかったんだと
確信したようではなかった。
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