私の専属王子は金髪君
「そうなの?
全然そんな気しないけどな~。
でも、俺も君の事知ってるよ。
神崎凛ちゃん。」


…え?
どうして…。
クラスだって違うし
面識なんてないはずなのに。


「くくっ。
なんで?って顔してるね?
本当に分かりやすい。」


そんなに顔に出てた?
気を付けなきゃ…
じゃなくて!!


「なんで知ってるの?」


「なんでって…
教えてほしい?」


私の髪を指ですくって
口元に持って行く姿に
思わずドキッとしてしまった。


「…今の顔可愛いね。」


「…え?」


聞き間違いじゃなかったら
可愛いって言った…?


「決-めた。」


彼はニッと笑って


「今日から俺の彼女ね。」


理解できない事を言った。


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