私の専属王子は金髪君
***

嫌な時間が訪れるまでは
あっという間で
もう放課後になってしまった。


5時間目が終わった後、
玲央から
『今日からしばらく一緒に帰れない!
ごめん…。』
と、落ち込んだ犬のスタンプ付の
メッセージが届いた。


何があるのかは聞けなかったけど
仕方ないよね。
それに私も毎日作業だし、
ちょうどよかったのかもと思う事にして
会議室への道を歩き始めた。



会議室には既に
ほとんどの生徒が集まっていて
急いで私も中に入った。


空いていた後ろの席に座り
周りを見渡すと知ってる顔もいれば
知らない人も何人かいた。


目で追いながら数を数えていくと
あと一人足りない…。


どのクラスの子だろうと考えていると
担当の先生が入ってきて
出席を取り始めた。
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