私の専属王子は金髪君
「えーと、あと1人…」


「ぎりぎりセーフ!?」


出席確認が終わる間際、
後ろの扉がガラッと勢いよく開いた。


みんなの視線は
その扉に集まり、
もちろん私もそこを見ると


「え、玲央!?」


「凛!?」


なんとそこには
玲央が立っていたのだ。


「どういう事…?」


全然把握できない。
だって、この実行委員は
各クラステストで1位だった人の集まりなわけで…。


考えても分からないので
玲央に直接聞こうとすると


「夏目、何がぎりぎりセーフだ。
遅刻だっつの。」



先生が黒板の上についている
時計を指差して言った。


確かに時計は16:02を差している。


「ごめんって!
今日だけ見逃して!
明日からちゃんと来るからさ!」
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