私の専属王子は金髪君
「今、心の中で謝ったろ。」


「うっ…。」


完全に見破られてしまい
返す言葉が見つからなかった。


申し訳なさから
目線を左右に彷徨わせていると


「…った!」


おでこに衝撃が走った。


「俺の事バカだと思ってたんだろ。
人は見た目で判断したら
いけないんですよ~、凛ちゃん。」


ちょっと拗ねたような、
楽しんでいるような笑顔をした玲央が
デコピンを食らわせたのだ。


「それは…、ごめんなさい。」


デコピンしたことを
怒ろうかと思ったけど、
今のは私が悪いと思い
素直に謝った。


「ま、いいけどね!
それよりよかった!
俺、せっかく凛と両想いになれたのに
放課後一緒に過ごせないと思って
すげー落ち込んでたんだけどさ、
神様は味方してくれたらしーな。」
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