私の専属王子は金髪君
ちょっと待って。
彼女って何?
そんなの…


「無理に決まって…「もうこれ決定事項だから!」


続きは言わせないという行動か、
長い人差し指で
私の唇に触れた。
そして


「ね?いいでしょ?」


首を傾げてあざとく笑う彼の顔に
懐かしさを感じて
NOと言う事が出来なかった。


***


結局朝はHRに遅刻してしまい
先生に少しだけ怒られた。


あんなことがなきゃ
間に合ったのに…。


「はぁ…。」


小さくため息をついたとき


「凛遅刻なんてどうしたの!」


授業の準備を済ませた菜月が
私の席へやってきた。


「どうしたもこうしたも
この状況に私がついていかれない…。」


項垂れる私を心配してくれた菜月に
朝あった出来事を話した。



「え!?あの夏目君と付き合…っ
んん!!」


「ちょ!声大きいから!!」
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