私の専属王子は金髪君
「…なにそれっ!」


照れ隠しをするような仕草をした玲央が
なんだか可愛く見えて
思わず笑ってしまった。


「な…!笑うなよ!
さっきのは違うんだ!
2番目の理由だから!
1番の理由は凛の事守るって約束したから!」


そう言えばそんな事
言ってもらったな…。


「玲央は私のヒーローだね?」


私がそう言うと「もちろん!」と
親指をぐっと立てたけど
何か違うな~って思って


「ヒーローってより王子様?」


私の事を守ってくれるヒーローより
私を癒してくれる王子様って方が
なんだかしっくりきた。


黒髪できっちりした髪じゃなくて
金髪のツンツンだけど、
白馬じゃなくて自転車だけど、
それでも玲央は私にとって
王子様みたいな人なんだ。
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