私の専属王子は金髪君
何度腕を引っ張ろうとしても
ビクともしなくて
3回ほど挑戦して諦めた。


「玲央って意外とすぐ照れるよね。」


だから、力では敵わないので
言葉で責めることにした。


玲央は単純だからきっと


「は!?照れてねーし!」


挑発に乗ると思ったんだよね。


思った通り、
反論の言葉と共に外された腕からは
さっきよりも赤くなった
顔がはっきりと見えた。


「ほら、顔真っ赤じゃん。」


クスクス笑いながら
そう指摘すると
焦っていた玲央の動きがピタッと止まり、
何も言わなくなったので
不安になり、声を掛けた。


「…ごめん怒った?」


ちょっと遊びすぎたかな
なんて反省しながら
玲央の反応を待っていると


―――チュッ
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