私の専属王子は金髪君
早口でそう言うと
急ぐようにこの場を離れた。


明らさまに変な態度を示したお母さん。


…金髪がまずかったのかな?


でも、お母さんは
人を見た目で判断しないし…。


どうしたんだろう?


考えても分からず、
とりあえず失礼な態度をとった事
謝ろうとすると
全然気にしていないような感じで
ヘナっと笑った。


「やっぱ、この髪色ダメだよな!
また改めて来るわ!
じゃ、今度こそ本当に帰るな。」


軽く手を振りあって
玲央の背中が見えなくなるまで
玄関先で見送っていた。




部屋に着いて
部屋着に着替えさっきの場面を思い出す。


…絶対おかしかった。


彼氏を連れてきて
驚いてるってのとは
何か違ったような…。
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