私の専属王子は金髪君
まぁ、とにかく
お母さんが帰ってきたら
聞いてみよう!


軽く考えて
先にお風呂に入ることにした。


***


「ふぅ~。いいお湯だった~。」


頭にタオルを掛けながら
リビングへと向かうと
もうお母さんが帰ってきていて
ご飯の支度をしていた。


「あ、おかえり~。」


「ただいま。お風呂入ってたのね。」


鍋の中のお味噌汁を混ぜるお母さんは
さっきとは違っていつも通りの様子だった。


やっぱり
私の勘違いかとも思ったけど、
なんだか心の中に引っかかっていたから
聞いてみることにした。


「ねぇ、お母さん。」


「なあに?」


「私、玲央と、さっきの男の子と
付き合ってるんだけど、
見た目はあんなだけど
優しい人なんだよ?」

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