櫻春風花ーかざはなー
弐章:春来
瑠璃が屯所にいるようになってから数日が過ぎた朝。
ガバッ
身支度をする近藤の背に、なにかが飛び付いてきた。
先日から彼の"娘"となった瑠璃である。
「ん?おぉ、瑠璃か。
もう起きたのか?総司は一緒じゃないのか?」
そう尋ねるとふるふると首を横に振り、さっき開けて入ってきたであろう襖のほうを指差した。
「ほんっとに、お父さん好きなんですね、瑠璃ちゃんは。
おはようございます近藤さん。」
そこにはまだ少し眠そうにあくびをする総司の姿が。
歳が近いということもあり、部屋に瑠璃を寝かせていた総司。
それゆえに、起きて早々瑠璃に強制連行されたのである。
「ほぅ。そんなにわしに会いたかったのか~
さて、朝餉にしようか。」
近藤の呼びかけに大きくうなずくと、近藤のあとを追うように小走りで歩いていく。
まるで雛が親鳥の後を追うかのように。
「なんか妬けちゃいますね~(笑)」
このほほえましい光景を見て、クスッと笑って言う総司だった。
ガバッ
身支度をする近藤の背に、なにかが飛び付いてきた。
先日から彼の"娘"となった瑠璃である。
「ん?おぉ、瑠璃か。
もう起きたのか?総司は一緒じゃないのか?」
そう尋ねるとふるふると首を横に振り、さっき開けて入ってきたであろう襖のほうを指差した。
「ほんっとに、お父さん好きなんですね、瑠璃ちゃんは。
おはようございます近藤さん。」
そこにはまだ少し眠そうにあくびをする総司の姿が。
歳が近いということもあり、部屋に瑠璃を寝かせていた総司。
それゆえに、起きて早々瑠璃に強制連行されたのである。
「ほぅ。そんなにわしに会いたかったのか~
さて、朝餉にしようか。」
近藤の呼びかけに大きくうなずくと、近藤のあとを追うように小走りで歩いていく。
まるで雛が親鳥の後を追うかのように。
「なんか妬けちゃいますね~(笑)」
このほほえましい光景を見て、クスッと笑って言う総司だった。