櫻春風花ーかざはなー
食堂に顔を出せば、そこには見知った顔ぶれが。
「おはよーございます。
近藤さん!」
「はよっす!」
「おはようございます~!
あ!今日も瑠璃ちゃん来てんだね!おっはよ~☆」
永倉、原田、藤堂である。
「あ!ついでに総司!はよ~☆なーにしけた顔しちゃってんのさ!
あ・に・う・え!」
ケタケタ笑ってからかう平助たち。
「あ~!
ひどいですよーっみなさん!いま私の存在、無にしてたでしょ~!
しかも"ついで"ってなんですか!"ついで"って!」
プリプリ怒る総司をみてクスクス笑う瑠璃。
「あららら!
妹分に笑われてるぜ?
おにーちゃん!」
ぷちっ………
不意に、何かが切れる音がした。
直後、低い声が聞こえた。
「藤堂さん。
後で拝んでおくことをオススメします。」
そう、その声の主はさんざんからかわれた総司で、
満面の笑みでもう一言。
「命ごいをするなら……
今のうちですよ。」
この瞬間、平助の顔から血の気がサァーっと引いていったのだった。