櫻春風花ーかざはなー
「稽古。朝早くからなさってるんですね。」
「あぁ、あいつが毎朝早くから呼びにくんだよ。ったく毎日毎日。しつこい奴だ。」
ぼきぼきと首を回しながらため息を着く土方。
「でも、引き受けたのは土方さんでしょー」
「ちゃんと付き合ってんだろうが!
だからこうやって日々仕事が溜まってくんだっつの…」
はぁ~…と、盛大なため息をつくと、土方は後ろに寝転がった。
「どうですか?瑠璃ちゃんの様子は。」
ニッコリと寝転がっている土方に話し掛ける沖田。
「見てのとおりさ。
あいつの吸収の早さには正直俺もびっくりだ。おまけに泣き言一つ言わねぇ。」
天井を見上げ、ゆっくりと話す土方。沖田はその隣で黙って聞いている。
「ただ、本当、よく泣きやがるぜ。ちょっときつく言うだけでいちいち。
うぜーったらありゃしねぇ。」
フンっ、と浅く笑うと、横になったまま座っている沖田を見据えた。