櫻春風花ーかざはなー
袋の中身は金だった。


「歳と出し合ってなー
たいして入ってはないが。」


がはははは!と快活に笑う近藤。土方も黙って口角をあげている。



「えっ?………えぇっっ!?
頂けません!お返ししますっっ」



袋の中身を確認した瑠璃は驚き、すぐさま袋を近藤の方へとよせた。





「まさかお前、隊士になって丸腰で巡察にいくつもりか?」



ばかやろう。とでも言うようにハッと笑うと土方は煙管をくわえ、煙草を吹かし始めた。




「いや!でもこのお金は近藤さん達の」


「俺達は持っていても使い道はたいしてないのだよ。」


「いえでも「あーっ!!うだうだ言ってねぇで受け取れ!だいたい誰がお前にその金やるっつったよ!?えぇ!?」」



なかなか受け取ろうとしない瑠璃に、土方の激がとぶ。





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