櫻春風花ーかざはなー
ふと振り返ると、申し訳なさそうに眉を下げて永倉と原田を見つめる瑠璃がいた。
「瑠璃。どうしました?」
キョトンとした様子で沖田が尋ねると、
「あ、いえ。せっかく皆さんが考えてくれているのに、
いっそ私が男ならよかったのになぁ…って」
えへへ、と苦笑いをする瑠璃。そんな瑠璃の頭をぽんぽんと撫でながら沖田は微笑んだ。
「そんなことを考えてたんですか。」
「えへへへ……」
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