櫻春風花ーかざはなー


確かに、身体能力、剣の扱い、ともに壬生浪士組の平隊士を凌ぐもので、誰もが目を見張るほどだ。


『瑠璃が男だったなら』



きっと皆がそう思ったことであろう。



「小柄な女の子だからこそ出来ることだって、あるんですから。」



「!!」




瑠璃はハッとして顔をあげると、少し小ぶりな刀を手にする沖田が微笑んでいた。



「これなんてどうですか?」




「はい!」






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