櫻春風花ーかざはなー
「まぁまぁ二人とも、そう大声を出すな、それに、もう何人かの隊士がこのことを嗅ぎ付けているようだからな。」
「はァ!?いつのまに…」
「お前達が大声で言い合えば、誰でも気がつくだろう。」
というが早いか、近藤が襖を開けると、人が倒れ込んで来た。
「「のわっ…」」ガターン
「な?」
「「「あ、あはははは(汗)」」」
襖の向こうから現れたのは、副長助勤の面々、試衛館からの古株の永倉新八、原田左之助、藤堂平助の三人だった。
おおかた、声を聞き付けてやってきたのだろう。「「「すみませーん。」」」
「ったく……」
苦笑いしながら謝る三人をみて、呆れたようにため息をつく土方。
古株三人も輪に加わり、近藤の意見を聞くことになった。