真宮ゆずはあなどれない。


勢いよく立ち上がり、あたしは柾樹の元へ向かって駆け出した。


後ろから美佳の「言ったそばから……」という呆れ声が聞こえたような気がしたけれど、あたしはそのままゲッという顔をしている柾樹に抱きつ……くのをこらえて、胸元を掴んだ。



「ぐぇっ」



肩をつかむと、なんかほら、細くて折れちゃいそうだから。




「柾樹!ノート見せて!!」


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