マリアはただいま魔法の修行中
ーマリアー
───ん──んんっ─んんん?
ここどこ!?
あれ?喋れない!
「かわいそうに。こんなに可愛いのに捨てるなんて…僕が育ててあげる。あんしてね、マリア。今日から君の名前はマリア。マリーみたいに可愛く元気に育ってね。」
誰?捨てられた?
「ワンワン」
「あぁ、マリーも嬉しそうだ。」
この人は、私の育て親のノア。
とっても優秀で、マグルリオンドゥール学校首席卒業。
親はとっくの昔に死んだそうだ。
しかもちょー若い!ココじゃ15歳が成人なんだって!
でも、女の子の結婚が10歳、男の子の結婚が15歳だとか…
って、早くない?
それに、大学はほとんど22歳で卒業するのに、ノアは13歳で卒業。それで今に至る。
「ちょうど引っ越しだし、ぴったりだね。もう、僕たちは普通の家なんかには住まない。旅でもしようと思ってあの家に引っ越すはずだったが、旅は延期されそうだ。もう少しおおきくなったら一緒に旅をしよう。楽しみだな。とりあえず、ベビー用品を買わないと…あと、もう少しで荷物を運び終わるから、運んでっと。マリー、マリアのめんどうをみててね。」
「ワン!」
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