恋愛イデアル。
イデアルとフライドチキン。
イデアルとフライドチキン。

「いい天気ね」と長月遥。
「そうだなあ」とイデアル。フライドチキンを頂く。
イデアルは中国の華北(かほく)、華中(かちゅう)、華南(かなん)を思った。
宋代の南宋。
しかしイデアルが気にしていたのは北緯三十度線が中国の内部を走っている可能性だ。
そうなると大陸の気候区分は見直さないといけないはず。
当然、植生もだ。

と同時に中国からの気候情報が入電がされない可能性などだ。
日中関係は多くの矛盾はあったものの文化的な地力は中国も侮れない、とそうイデアルは考えていた。

一方でイデアルは水守市に住む平凡な自然好きな女子高生であり、いかに中国のことを述べても所詮は専門外である、という引け目を感じていた。

そしてそれが自分の頭で、さらに経験で考えていない、と疑ったがとはいえ中国や日本の優秀な人材に勝てるか、という自信もイデアルにはなかったのである。
< 130 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop