恋愛イデアル。
つづら折りの山道を進む。
・つづら折りの山道を進む。

イデアルと長月遥は吉備山に登る。
整備された登山道。

「露頭があるんだよ」とイデアル。
「岩石や石ころの採掘場だな。
しかし私的所有されている場合が多いからジオパークとかを利用したほうがいいと思うな」と続けるイデアル。
イデアルは登山道の石ころを一つ拾う。
「これぐらいが限界だな」
「山の恵みに感謝しないと」と長月遥。
「確かに」とイデアル。

イデアルは昔話。
「ずっと昔。
先史時代のころは鉱物は地表に転がっていた、とそう聞く。
ゲームのように宝箱があったわけだ」
登山道だった。
紅葉が散って山道に絨毯のように葉を敷いていた。
「吉備山は標高300mほど。
けしてシンプルじゃない」とイデアル。
つづら折りの山道を進む。

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