恋愛イデアル。
天使。
・天使。

イデアルと長月遥(ながつきはるか)、俺はのんびりと朝の登校をする。秋の風が吹いていた。

「さむいねえ」「だよなあ」
とふたり。

「ところで、天使っていると思う?」
と長月遥。

「それは古代の知恵を愛するか愛さないかじゃないかな」とイデアル。

「そうね。
まず謙虚さを愛することが、天使とつながる一歩だよね」と長月遥。

イデアルはふと長月遥が口調(くちょう)を変えていることに気づいた。昔よりもポップに、だ。

「そうだな」とイデアル。
秋だった。

「フライドポテトを今度帰りに食べようね」と長月遥。
「いいね。
それ」ふたりは友達。
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