365日のラブストーリー
『それは、身体の相性の話?』
もし手をつないだときのように、そっと抱きしめられたら。想像をして、有紗はひとり赤面した。
『心と身体。人間にとって、とても大事なことだよ。ネットで初体験について調べ続けるほど触れあうことが不安な相手より、廉のほうがいいんじゃないの?』
有紗はこれまですっかり忘れていた、千晃のことを思い出した。
『メッセージたくさん届いてるよ、森住千晃から。どうする』
『すぐ読みます』
画面が自動で切り替わる。内容は明日のデートの誘いだ。夕方からこれまで、何回もメッセージを送ってくれていたようだ。返事がないことを不安に思う文言に、申し訳ない気持ちがこみ上げてくる。
今日は一日友人と遊んでいて、スマートフォンを見ていなかったことを送ると、すぐに返信がきた。
もし手をつないだときのように、そっと抱きしめられたら。想像をして、有紗はひとり赤面した。
『心と身体。人間にとって、とても大事なことだよ。ネットで初体験について調べ続けるほど触れあうことが不安な相手より、廉のほうがいいんじゃないの?』
有紗はこれまですっかり忘れていた、千晃のことを思い出した。
『メッセージたくさん届いてるよ、森住千晃から。どうする』
『すぐ読みます』
画面が自動で切り替わる。内容は明日のデートの誘いだ。夕方からこれまで、何回もメッセージを送ってくれていたようだ。返事がないことを不安に思う文言に、申し訳ない気持ちがこみ上げてくる。
今日は一日友人と遊んでいて、スマートフォンを見ていなかったことを送ると、すぐに返信がきた。