365日のラブストーリー
もう眠ってしまおう。有紗がそう決めて寝室に向かおうとしたとき、スマートフォンが震えた。
テーブルの上のスマートフォンを覗き込む。発信者は千晃だ。
昨晩は神長とどんな話をしたのだろう。何らかのアクションを待っていたはずだったが、実際に連絡がくると確認するのが怖かった。
スマートフォンをテーブルの上に残して、有紗は寝室に向かった。着替えて布団の中に潜り込み、白イルカをぎゅっと抱える。
そうしているうちにいつの間に何時間も過ぎていたのか、インターフォンの音で目を覚ましたときには午後六時を回っていた。
有紗は宅急便が届く予定があったかどうか思い出しながら、ドアモニターを覗きこんだ。映っていたのは、眉間に皺を寄せて前髪をいじる、スーツ姿の千晃だった。
応答をためらっていると、今度はスマートフォンに着信が入った。六コールほどで鳴り止んで、千晃は大きく肩を落とす。
そういえば、心暖はどうしたのだろうか。いつもなら、仕事を切り上げた後はまっすぐ保育園に向かうはずなのに、今日も実家に預けるつもりなのだろうか。
テーブルの上のスマートフォンを覗き込む。発信者は千晃だ。
昨晩は神長とどんな話をしたのだろう。何らかのアクションを待っていたはずだったが、実際に連絡がくると確認するのが怖かった。
スマートフォンをテーブルの上に残して、有紗は寝室に向かった。着替えて布団の中に潜り込み、白イルカをぎゅっと抱える。
そうしているうちにいつの間に何時間も過ぎていたのか、インターフォンの音で目を覚ましたときには午後六時を回っていた。
有紗は宅急便が届く予定があったかどうか思い出しながら、ドアモニターを覗きこんだ。映っていたのは、眉間に皺を寄せて前髪をいじる、スーツ姿の千晃だった。
応答をためらっていると、今度はスマートフォンに着信が入った。六コールほどで鳴り止んで、千晃は大きく肩を落とす。
そういえば、心暖はどうしたのだろうか。いつもなら、仕事を切り上げた後はまっすぐ保育園に向かうはずなのに、今日も実家に預けるつもりなのだろうか。