365日のラブストーリー
「あの人は指導っていう名目で来てるから、まずは俺らが集中して開発できる環境を作んなきゃいけないのはわかるし、俺がもし黙ってたら神長さんだって有紗ちゃんのとこに行かなかっただろうし。それは分かるんだけど」
「……あの、ごめんなさい」
「いや違う、そう言う意味じゃなくて。俺は全然有紗ちゃんと話したりできないけど、神長さんはいくらでもそれができるっつーか……。有紗ちゃんは神長さんのことどう思う?」
「どう、と言われましても」
有紗は萎縮したようにうつむいた。口調のせいか、責められているような気持ちになってくる。
「いつもいろんなこと同時に考えててすごいなとか、でもそれが何かはきっと、口に出してもらわないとずっと分からないのかもしれないな、とか」
「はは、なんか女の子から宇宙人って言われてたらしいよ。小学校の頃」
「へえ……、そうなんですか。でもちょっと分かるような気もします」
「……あの、ごめんなさい」
「いや違う、そう言う意味じゃなくて。俺は全然有紗ちゃんと話したりできないけど、神長さんはいくらでもそれができるっつーか……。有紗ちゃんは神長さんのことどう思う?」
「どう、と言われましても」
有紗は萎縮したようにうつむいた。口調のせいか、責められているような気持ちになってくる。
「いつもいろんなこと同時に考えててすごいなとか、でもそれが何かはきっと、口に出してもらわないとずっと分からないのかもしれないな、とか」
「はは、なんか女の子から宇宙人って言われてたらしいよ。小学校の頃」
「へえ……、そうなんですか。でもちょっと分かるような気もします」