365日のラブストーリー
「明日の朝から行くの?」
「今日の夜便です。月曜の早朝着なので、仕事にはちゃんと間に合います」
「じゃあ水曜まで帰ってこなくていいから、お土産買ってきて」
「ええ? そういうわけには。だって飛行機は時間決まってますし、神長さんの都合もあるし、仕事も……」
「いいから、楽しんできなさいって。四月から綿貫には、仕事でちょっと苦労してもらうことになるから。これで心置きなく押しつけられるわ」
戸惑う有紗に、いつの間にかスマホでフライトの空きを検索していた坂巻が画面を見せてきた。
「時間帯によってはまだ空きがありそうだよ。水曜の深夜便とか」
「よかったじゃない。じゃあそういうことで」
「ええ? 待ってくださいわたしはまだ何も」
「幸せのお裾分けはいらないからみんなの分お願いね。綿貫のセンスを信用してるから」
宇美は財布から一万円札を取って「これ、お土産代」と有紗の手に握らせた。
「二人は付き合ってるの?」
坂巻がおそるおそる訊いてきた。
「今日の夜便です。月曜の早朝着なので、仕事にはちゃんと間に合います」
「じゃあ水曜まで帰ってこなくていいから、お土産買ってきて」
「ええ? そういうわけには。だって飛行機は時間決まってますし、神長さんの都合もあるし、仕事も……」
「いいから、楽しんできなさいって。四月から綿貫には、仕事でちょっと苦労してもらうことになるから。これで心置きなく押しつけられるわ」
戸惑う有紗に、いつの間にかスマホでフライトの空きを検索していた坂巻が画面を見せてきた。
「時間帯によってはまだ空きがありそうだよ。水曜の深夜便とか」
「よかったじゃない。じゃあそういうことで」
「ええ? 待ってくださいわたしはまだ何も」
「幸せのお裾分けはいらないからみんなの分お願いね。綿貫のセンスを信用してるから」
宇美は財布から一万円札を取って「これ、お土産代」と有紗の手に握らせた。
「二人は付き合ってるの?」
坂巻がおそるおそる訊いてきた。