365日のラブストーリー
「そっか、だからなんかピンとこなかったんだ。ただ黒で上半身を締めても今度は顔が大きく見えちゃうもんね。カーディガンを黒にして、インナーで顔色が良く見えるように赤味の入ったものを……」
スマートフォンを置こうとすると、突然メッセージが飛んできた。
『今どこにいる?』
千晃からだ。約束の時間を間違えたのだろうかと、焦りながら履歴を振り返る。自分に間違いがないことをよく確認してから『まだ家にいます』と返事を打った。
『ごめん、今日キャンセルで』
「えっ」
有紗はなんの理由もなしに送られてきたその一行に唖然とした。
何かやってしまっただろうか。それとも、もう自分に興味をなくしてしまったのだろうか。とりあえず、わかりました、と文字を打ち始めたとき、千晃からもう一度メッセージがきた。
『昨日からなんか変だなと思ったけど心暖が風邪引いたみたい。今はそれほど熱が高いわけじゃないんだけど。誘っておいてごめん』
スマートフォンを置こうとすると、突然メッセージが飛んできた。
『今どこにいる?』
千晃からだ。約束の時間を間違えたのだろうかと、焦りながら履歴を振り返る。自分に間違いがないことをよく確認してから『まだ家にいます』と返事を打った。
『ごめん、今日キャンセルで』
「えっ」
有紗はなんの理由もなしに送られてきたその一行に唖然とした。
何かやってしまっただろうか。それとも、もう自分に興味をなくしてしまったのだろうか。とりあえず、わかりました、と文字を打ち始めたとき、千晃からもう一度メッセージがきた。
『昨日からなんか変だなと思ったけど心暖が風邪引いたみたい。今はそれほど熱が高いわけじゃないんだけど。誘っておいてごめん』