[短]僕のブラック彼女
でも、他人の評価なんてどうでもいい。

僕は凪が好きだから。

穴があくほど凪を見ていたせいか、凪が振り向いた

僕は嬉しくて笑顔で小さく手を振る

「夏八木くん?」
「え?なに?」

玉田さんが僕の耳元に唇を近付けて、吐息を漏らしながら囁いた

「私、夏八木くんが好きだよ」

な、なななななんて?!

へっ?

身構えてもいなかった僕は、それがストレートに顔に出たらしく、玉田さんが俯いた

「夏八木くん、そんなに赤くなられたら、、、私が恥ずかしくなる」
「あ、あっ、そうだよね、、、なんか、ごめんっ」

二人揃って赤くなってるなんて、周りはきっと勘違いしたと思う。

僕は講義中だということも、凪が見ていることも、すっぽりと抜けていた

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